鉄が望みをつなぐ


既にプレイオフ進出を決めたレイブンズだが、AFC北首位を狙いつつワイルドカードでも高シードは狙いたい
対するスティーラーズは奇跡的なシナリオでのプレイオフ進出をかけた一戦、なんと今週は薄い望みが繋がったのだ
ピケットは初のレイブンズ戦。何とか洗礼を浴びせたかったが……



スティーラーズオフェンスvsレイブンズディフェンス
QBピケットのことをあんまし怖くないと言ったけど撤回。しっかりポケットに留まって、時には逃げてから投げられるじゃないか。あわやインターセプトのパスもなかったし
パス15/27 168ヤードでレーティング86.7はスターターにしては物足りないかもしれないけど、数字以上に3rdダウンロング更新や2試合連続で逆転のラストドライブタッチダウンパスを投げたという実績に風格を感じる
QBヒットは8回もあったものの被サックは2つのみで、意外とオフェンスラインは固い。ドラフトではLTが1巡候補らしいんだけどいらないんじゃない?
レシービングではTEフライアーマスとWRジョンソン&ピケンズを抑えることには成功。しかしWRシムズやRBへのパスに少し対応が遅れたか
全体でレイブンズのパスディフェンス数は8とかなり上出来ではあったが、やはり勝負所でやられてしまった
プレイオフが決まったチームと、プレイオフに最後の望みをつなぐチームの対決ということで試合へかける気持ちの面で上回られたところもあるが、そこで勝ち切らねばプレイオフを戦い抜くのは少し厳しいかも

そしてパス以上に計算外だったのがランディフェンス。先週のファルコンズ戦から少し緩みは見えたものの、この試合ではRBハリスに22回111ヤード、RBウォレンに12回76ヤードを走られ、計41キャリー198ヤード 平均4.8ヤードを走られることに。RBハリスはQBピケットの止まりかけたスニークを更新に結びつける働きもあった
負けてるチームにランを多く出させること自体は非常に良いのだが、さすがにこれでは計算できない。タックル数もレイブンズトップがSクラーク、2位がSウィリアムスとなるなど苦しい数字が見える
特にRBウォレンはこの試合で平均6.3ヤードを記録。スピードタイプに弱いのか
ロスタックルは4あったが、全体的に言えばパワーバックのハリスとスピードバックのウォレンに対応できなかったという感じだろう。キャンベル帰って来てくれえ

スティーラーズの3rdダウン成功率は10/16とかなりのものだった。久しぶりに100ヤードラッシャーを許し、高く評価されていたランディフェンスも総崩れだ
とはいえ最後の最後までタッチダウンを許さず(レッドゾーン1/3)、最終的にも16点で抑えられたのだから大きな文句は言えない
勝負所に弱いのが難点ではあるが、その前にオフェンスがゲームを決めなければいけなかった……



レイブンズオフェンスvsスティーラーズディフェンス
QBハントリーは今季2度目のスティーラーズ戦。パス14/21 130ヤードという数字は大体ピケットと言った感じだろう。望みの絶たれた1intは正直ハントリーでは無理なドライブだったため、仕方ないと言ったところ。1TDパスを投げてくれただけで御の字だ
レシーバーではTEアンドリュースが復活の狼煙。9ターゲット9レシーブで100ヤードに到達し、リーグトップクラスのレシーバーであることを示してくれた
とはいえWRのキャッチがロビンソンとデショーンが1回ずつ、全部で2キャッチしかないというのはいただけない。Sフィッツパトリックは怖いだろうが、両CBとWRの対戦はさせておかないと勝てるもんも勝てない
被パスディフェンスは2つのみだが、これでは実質WRへのパスをカットされていたのに等しいレベルまで来ている
一方で受けたサックは名手DEワットからの1つのみ。ランブロックに強いRTモーゼスではあるが、さすがにパスプロでワット相手では1回くらいやられるか

ランオフェンスの数字はRBドビンズが17キャリー93ヤードなど計28キャリー120ヤードでそこそこ。しかし、RBガスが僅か3キャリーで2ヤードしか稼げなかったのは大激痛だった
また数字以上にランは出ないときは出なくてプレーコールの構築に苦労。なんとか戦えるだけの強さは見せたが、全体的には敵の術中にハマっていた感は否めない
相変わらずランでタッチダウンが取れないことも悩みの種。ただこの試合はレッドゾーンに2回しか侵入できなかったため、それ以前の問題ではあった
さすがにOCがRBガスを見切るのが早すぎた。ドビンズは流石の活躍をしてくれたが、スティーラーズの様にパワー&スピード・アジリティで的を絞らせないことがランオフェンスの肝。もしラマーを放出するならOCも一緒に放出かなあ

3rdダウン成功率も5/12あればまあ問題はない。ただ継続性のない不安定なオフェンスで、回数の差も20プレー以上ある
タイムポゼッションは35分-25分と圧倒され、しかも13点しか取れなかった。Kタッカーの存在を考えれば、実に3回しか相手陣に侵入できなかったことになる。これでは厳しい
QBラマー欠場以降のオフェンスを見るに、走れるQBより投げられるQBの方が効果的な気もする。1巡を複数貰えるならラマーをトレードに出してしまうのも一興かもしれない。個人的にはILBロクアンとの契約の方を更新したいところ



スペシャルチーム
Kタッカーは今日も51ヤード決めてFG2/2。ブロックさえなければ実力は天井知らずだ
Pスタウトは4パントでリターンを許さずインサイド20を2回。ただタッチバックも1つあったので修正したいところ。平均44.8ヤードも少し短いかな
リターンではキックオフでRBヒルが2回83ヤード、しかも56ヤードのビッグリターンもあり予想外の活躍。ただしオフェンスがこれを点に結び付けられず。それじゃ意味が無いんだよなあ
パントリターンはなかった

スティーラーズのKボズウェルは今季不調らしく、今日も短いのを外してFG3/4。しかし51ヤードを決めているのは流石だ
Pハービンは2パントで99ヤード。もう少し荒れて欲しかった
リターンではキックオフでWRシムズが29ヤードと健闘。パントリターンはなかった

スペシャルチームはキックもリターンも活躍してくれた。従って点が取れなかった全責任はオフェンスにあり















シードのことを考えると勝ちたかった……
とはいえ、スティーラーズのプレイオフ進出はまだまだ厳しい。ドラフト巡を下げたと考えて慰めにしよう
AFC北首位争いにとって大注目だったベンガルズvsビルズは再試合の兆候のない中止に。勝率勝負となればベンガルズがトップを取ることになる
負けたとはいえプレイオフには出られるので、そこを焦点にラストベンガルズ戦も望みたいところ。シード的には勝っておいた方が良いのは言うまでもないぞ!


Prayers up for Hamlin🙏