プレイオフ確定!


この試合勝てばほぼプレイオフ確定のレイブンズと、勝てば地区首位でのプレイオフ進出に手が届くかもしれないファルコンズの一戦
どちらもQB1番手を怪我で欠いており、ハントリーvs新人のリダーのQB対決という構図になった
QBリダーはシンシナティ大学出身。こりゃ負けるわけにはいかないぜ



ファルコンズオフェンスvsレイブンズディフェンス
先発2試合目のQBリダーはパス22/33 218ヤードでレーティング85.2と先週の試合から改善。レシーバーではやはり新人WRロンドンとのコンビが強力で、6'5"という長身を生かしたハイポイントのパスを見せた
WRロンドンは7キャッチ96ヤードを記録。今後エースに育っていくことだろう
もっとも、ショートパスから新人RBアルジアに何とかしてもらうことも多く、QBリダーの能力だけで数字をたたき出したわけではない。実際に、RBアルジアはRACで稼いでレシービング43ヤード
他のレシーバー陣は20ヤードを超えなかった。WRザッキアスとのコネクションは悪いとは言わないがまだ不安定
平均獲得も6.6ヤードとそこそこ止まりだった

レイブンズは4パスディフェンス3サックを記録。ファルコンズの被サック率は大体10%位なので大体数字通りの結果となった
ただ、オフェンスラインの責任かと言われると微妙。QBリダーの判断や足の遅さも問題ありかもしれない
CBハンフリーは今日もしっかりWRに着いてタッチダウンを許さず、更にWRロンドンにとって2試合連続となるファンブルを誘発。Sクラークも久しぶりに活躍を見せてくれた

ファルコンズの十八番はパスよりもラン攻撃。RBパターソンに加えて、新人RBアルジアも活躍しており、更にオフェンスラインのランブロッキングも併せてパワーランが非常によく出ている
ただこの試合は前半ではRBパターソンが2キャリー3ヤード、RBアルジアが6キャリー19ヤードとかなり計算外
後半は少し盛り返し、最終的にはRBパターソンが8キャリー17ヤード、RBアルジアが18キャリー74ヤードの獲得となった
パターソンは終始大人しかったが、アルジア自体は平均4.1ヤードを獲得
ただチーム全体では平均3.5ヤードとなっており、後半に伸ばしたとはいえ計算外だったのに違いはない
正直言えば負けてる側が2ポゼッション差のなか4Qでラン・ショートパスで時間を使って来てもあまり怖くない
時間が進むにつれてロングパスを警戒するようになるし、ディフェンス側にはある程度ランを出されても良いという判断もあったような気はする

レイブンズはILBロクアンが15タックル、クイーンが9タックルでこの試合チーム内のリーディングタックラートップ1,2となった
ILBのタックル数は多ければ多いほど短く止められているということなのでこの数字は嬉しい
特にロクアンはロスタックル or ノーゲインタックルを5つ決めており、この週で最多の選手となった
またDLキャンベルを欠く中DLマドゥビケが7タックル1ロスタックル1サックと久しぶりに目を覚ましてくれたし、ジョーンズ・ワシントン・マック・オウェー・バウザーなどライン選手の多くが3タックル以上
ロスタックル数は3だが、かなりのショートで止めることも多く、試合で見たよりもずっと優秀な数字をたたき出している
DLマックはキャンベル復帰の目途が立ったのか、この後ウェイバーにかけられてシーホークス行きに。良い選手なので活躍して欲しい

この試合では少しレフェリーの判断に疑問が多く、前半終了間際のインテンショナルグラウンディングは実際にはSクラークの手がかかっておりインテンショナルではない、RBパターソンがタッチダウンかと思われたプレーで取られたホールディングは反則を取られるほどか微妙というのもあり、実質2TDを2FGに変換されたところはある
またこの試合レイブンズ唯一の反則となったインターフェアはかなり微妙だし、ボールチップもあったようにみえた
総じてミスジャッジはレイブンズに有利に働いてはいたのでファルコンズには同情を禁じ得ない

ファルコンズオフェンスは全体で327ヤード獲得。パスもランも33プレーずつでバランスが良いように見えるが、ラン代わりのパスも多かったので実際よりはグラウンドゲーム志向
タイムポゼッションも32分台でレイブンズを上回った
一方で3rdダウン成功率が5/14、ギャンブル成功率が1/4、レッドゾーンオフェンスが4回侵入0TDで結局0TD3FGの9点止まりに終わったというのが痛い。前半に敵陣からとはいえハーフウェイライン近くからギャンブルして失敗したことや、7分31秒使ってゴール前1ヤードを取り切れず0点で終わったドライブがあったことが大きく響いた形となった
レイブンズディフェンスは後半急にランを止められなくなったように見えたが、数字上ではそこまでではないし戦術上も負けてる方が時間を使うならまあヨシという感じだったろう



レイブンズオフェンスvsファルコンズディフェンス
先週の反省を活かし、この試合はQBハントリーがパス9/17 115ヤードとかなりパスプレーをセーブ。しかし、Week3以来12試合ぶりとなるWRのレシービングTDをもたらしてくれる予想外の活躍もありレーティングは94.0。久しぶりに90超を見た
11連続ランからの3連続パスのタッチダウンドライブで、最初パス失敗したときはどうなるかと思ったが結果は相手を突き放すタッチダウン獲得、2ptを取れたことも偉い

WRロビンソンは1キャッチだがこのように1TDの殊勝な活躍
TEアンドリュースは不調とはいえこの日も3キャッチ45ヤードでチーム内のリーディングレシーバーとなった
またパッカーズからクレームした元レイブンズのWRワトキンスも1キャッチとはいえ早速40ヤードのビッグレシーブ
序盤にパスで乱せたことが試合展開を楽にしてくれた要員の一つだったろう
まだTEアンドリュースやTEオリバーなどをターゲットに宝くじを買うかのようなロングパスを投げて失敗、あわやインターセプトの場面もあったがバックアップに多大な期待はできない。むしろ危なかったとはいえテイクオーバーを許さなかったことを褒めたい

ファルコンズディフェンスはリーグでもワーストのパスディフェンス。しかしこの試合は17回しかパスが無かったので影響は少なかった
そのせいかゲームを変えられるディフェンスのプレーが生まれなかったのも事実。レイブンズのオフェンスラインが持ちこたえたのもあったが、サックもパスディフェンスもQBヒットすら0に抑えられてしまっていた

ランゲームはレイブンズが圧倒。FBリカードのパワーを背景にRBガスが11キャリー99ヤードで平均9ヤードと化け物じみた活躍を見せ、RBドビンズも12キャリー59ヤードで平均4.9ヤード
QBハントリーは11キャリーで僅か26ヤードとまたしても不発な数字だが、2ptや3rdダウンなど要所で取り切ってくれたので数字以上に印象は良かった
ランは全体で34回184ヤードで平均5.4ヤード。その割にはタッチダウンがまたしてもなかったことは気になる。またタイムポゼッションもファルコンズに上回られてしまったが、純粋にプレー数の多少の分があるので仕方ないとは言えるか

ファルコンズはリーディングタックラーがSグラント。この数字はランゲームで非常に苦慮していたことを表している
ロスタックルも2つたったが、DLがタックルできないことが厳しい。ILBエバンスはさすがの活躍だったが、それでも6タックル中ソロが2つだけというのは辛かったろう

レイブンズのオフェンスラインはパス・ラン共に良好。QBヒットを0に抑えてランを平均5ヤード以上出していれば言うことは無い
当初予想された通りのプランをしっかりこなして久しぶりの14得点超え。相手が5勝チームだったとはいえ非常に嬉しい結果となった
レッドゾーンでは4回侵入で1TD3FG。3rdダウン成功率は33%くらいで少し低かったが問題というほどではない
反則も0に終わり嬉しく、今回は0ギャンブル。これでいいんだよ
ファルコンズはランを出されに出されたがタッチダウンはさせなかった。要所でパスも決められていたが、タッチダウンのドライブ以外は堅実だった印象ではある



スペシャルチーム
Kタッカーはこの試合またFGをブロックされてしまった。前回はブロッカーを持ち上げてしまったせいだが、今回は純粋にブロッカーがプロテクションを割ってきている。しっかり修正せねばならない
それでもFGは3/4。ゲームプランに則って、敵陣の3ヤードから、9ヤードから、3ヤードからという非常にショートなキックではあった
Pスタウトは平均では3パントで38.3ヤードしか出ずインサイド20が1つ。ただ相変わらずリターンを許していない
リターンチームはプロボウラーWRデュバネイを欠いて不安ではあったがキックオフで21.7ヤード、パントで平均7ヤードあれば及第点

ファルコンズのKクーはFG3/3。1本目がかなり危なかったが堅実さを見せた
Pピニオンは3パント平均37.3ヤードでインサイド20なし、リターンも2回されるなど少し不安定だった
リターンはパント無し、キックオフでは一発タッチダウンを防ぐレイブンズのプランだったのか短めのキックが多く、平均自体は16.8ヤードだったが実際に開始地点は非常に良かった

スペシャルチームでクリティカルな活躍をしたのはファルコンズのブロックチーム。Kタッカーはキャリア初の2試合連続FGブロックを食ってしまったが、彼の責任ではないだろう
リターンチームに一家言を持つファルコンズ相手にパントリターンをさせなかったことは見事。キックオフは特に前半はビビり過ぎたかな。後半はタッチバック狙いで上手く行っていたように見える



















この試合の裏でペイトリオッツが敗れたため、レイブンズはプレイオフが確定。やったぜ!
実はレイブンズは負けていても、ペイトリオッツ・ブラウンズ・レイダース・タイタンズが負けてチャージャーズが勝つという展開であればプレイオフが決まっていた。そして、今週はまさに奇跡的にそうなったのだ
ただ勝って決めるのが気持ちいいのは事実。あとはAFC北首位をとるだけだぜ!
気になるのはモーゼス・ハミルトン・シーモアの怪我。モーゼスとハミルトンは軽傷だろうが、シーモアがどうなのか分からない。またQBラマーの復帰も未定だ
ベンガルズはペイトリオッツに何とか勝って首位を維持、スティラーズはレイダース相手にフランコ・ハリス追悼ゲームで逆転勝ち、ブラウンズはセインツに競り負けてプレイオフ脱落となった
これで残すは2戦。どちらも勝てば地区首位でプレイオフに行ける
そしてその2連戦はどちらも地区内決戦といった構図だ。どんとこい!