点が取れない!


今季2回目の対ブラウンズ戦。前回は3点差で辛くも勝利したが、今回はQBラマーがいない
対して向こうはQBワトソンが復帰してきており、1回目とQBマッチアップが両者とも変わっている
調子の上がらないQBと、絶好調のラン。両チームとも似たオフェンスと展開すると思われたが……




ブラウンズオフェンスvsレイブンズディフェンス
QBデショーン・ワトソンはここ2試合よりかは堅実なプレイに終始。少しずつではあるが錆が取れて来たか
この試合ではパス18/28 161ヤード1TDでレーティングは91.5。良好とまではいかないが、いずれも向上を見せている
レシーバー陣もWRクーパーが今日は4/6 58ヤードとコネクションが確立しつつあり、DPJに至っては4/4 1TDの活躍を見せた
とはいえ一番怖かったTEンジョクは3/6 28ヤードに抑えられてもいる
パスカバーはよくできた方で、QBワトソンの1スロー平均5.8ヤードは復帰以来最小の数字

ブラウンズのOLのパスプロはかなり固く、3被サックではあるがRBのミスだったり、パスプロのコールが外れたものであったりで、ほとんどOLに責任があるものではなかった
逆に言えば、レイブンズのパスラッシャーは試合展開もあり苦戦続き。デビュー戦のオジャボも僅か1スナップのみ参加となり計算外。彼はピュアラッシャーと言った雰囲気でランストップは苦手なようなのでその煽りを食った形かも
一方でSハミルトンは今季2サック目。キャリア初サックもブラウンズが相手だった
こんな感じでライバルチームに強い選手になってくれ!

ランオフェンスではエースRBチャブが21キャリー99ヤードなど、計33キャリー143ヤードで平均4.3ヤードとまあまあ走られたが、この試合展開の中でこれ位ならそれなりに止められた方だろう
QBワトソンは期待されていたモビリティを発揮。4キャリー24ヤードでRBチャブに次ぐランヤードを稼いだ
ただタッチダウンを取られなかったのは良し
Sハミルトンは1サック1パスディフェンスに加えて2ロスタックルも計上。良い選手を指名できたなあ

総じてまあまあのオフェンスに対してそれなりに止められたディフェンスだったろう
これだけ自陣からのディフェンスを強いられて13失点で済んだのは偉かった
だがレイブンズオフェンスがなめられていたというのもあり、積極的にギャンブルをコールされ、これが全く止められず2/2。3rdダウンは5/15に抑えていただけに、ここが厳しかった
QBワトソンはWRに対して上手く投げていたが、RBやTEは上手く使えず。ここが改善されてくると来季怖い存在になってくる



レイブンズオフェンスvsブラウンズディフェンス
最大の問題点はレイブンズオフェンスにある。とはいっても、ランオフェンスはRBドビンズが13キャリー125ヤード、RBガスが7キャリー55ヤードなど計28キャリー198ヤードで平均7.1ヤード。この数字で3点しか取れないのは異常

一応QBハントリーの動きが悪くて、6キャリー15ヤードとラマーではないことを痛感させられる展開ではあった。ブラウンズもSがしっかり詰めてデルピットが2ロスタックルなど計6ロスタックル。無策だったわけではない
だが、完全にグラウンドゲームは支配していたと言っていいだろう
RBのコンビでこれだけ出るならQBのランは必要ない……?

問題なのはパスゲーム。QBがバックアップなのであまり投げさせたくない、ロースコアゲームを志向すべきだったが、最初のドライブでまさかのギャンブルを選択し1ヤードを取れず失敗。序盤も序盤だがゲームプランがぶれていることを示してしまった
QBハントリーはパス17/30 138ヤード1intでレーティングは54.6。1スロー平均が4.6ヤードでラン攻撃の六割ほどの期待値と悲惨の一言。CBウォードにも今週最優秀PFFグレードを与えてしまった
ただし、これだけランが出ている中でレッドゾーンで急にパス一辺倒になったり、仕方ないとは言え肩の強くないハントリーにロングパスを投げさせようとしたりとコールやゲームプラン自体に見直すべきものがあるのも確か
レシーバーもTEアンドリュースが3/7とここ最近と同じ様に不調で31ヤードのみ。でもって31ヤードはチーム内最多なのか……
最後はハントリーもロングを狙って、持ち過ぎてサックされたりしてた。球離れが良いという特徴を見事に消すようなプレーコールは議論の的になるだろうが、ハントリーも投げ捨てて良かったんじゃないか
ブラウンズは見る限りではほぼ100%ゾーンカバーだった。パスの苦手なバックアップ相手にはうってつけの作戦だったろう。見事にはまってしまった
WRロビンソンは少しでもヤードを稼ごうと無理してファンブルロスト。Sジョンソンのパンチも見事
ブラウンズはDEギャレットの1.5サックなど計3サック6QBヒット、パスディフェンスも6つ。1int1FRに加えてギャンブルを0/3に抑える活躍
対するレイブンズは絶好調のランを傍らに投げ捨てたおかげで攻撃のキッカケを掴めず僅かに3得点のみ
オフェンスラインは30パスで3サックだが、無茶なコールによるサックやハントリーの判断ミスも含まれている。パスプロ自体は良く、ランブロックも綺麗だった

超が付くほど貧弱なパスオフェンスではあったが、半分くらいは事前に分かっていたはず。にもかかわらずパスに固執して負ける姿は昨季に似ている
ラマーを欠いた3試合で2TDしか取れていないことから、実はコールの悪さをラマーがカバーしていた可能性も出てきた
これではHCやOCに批判が向くのも無理はないだろう。とはいえシーズン中にシステム弄るわけにはいかない。とりあえず9勝は上げているし、QBがバックアップだっだというのもあるので長い目で見よう。ローマンもスタンフォードに袖にされたようなのでもう少し働いてもらうぞ



スペシャルチーム
この試合で最大の誤算はKタッカーの2FGミス。1つはFGブロックなので仕方ない。強いて言うとすればプロテクションチームはブロッカーを高く持ち上げてはいけなかった
もう1つは48ヤードのワイドレフト。タッカーはこのくらいの距離を苦手としている印象があるが、それでも一般的なキッカーよりは高い成功率を誇る。今回はたまたまブロックと重なってしまったために印象が良くなかったが、2つとも決めていたとしても+6点で追いつけないし敗戦の責任はオフェンスより重くはない
むしろ最初の53ヤードを成功させてフランチャイズ最多FG成功を成し遂げたことを祝いたい。あと10年はいてくれ!
Pスタウトは、3ダウン1int1FL2FGミスのおかげで3点しか取れてないのに1パントしか蹴れず。フェアキャッチでインサイド20に落としたので及第点
リターンチームはオフェンスを救おうと多めに戻していたが、キックオフで平均20.5ヤードと悪くはないが良くもなく。パントは1回7ヤードと普通な感じだった

ブラウンズの新人Kヨークもタッカーや寒さに当てられたのかFG2/4と大荒れ。両者とも2つずつ外したので痛み分けの形になった
Pボジョーケズは3パントで平均51.7ヤード、最多70ヤードと活躍。リターンされないときの数字はやはり良い
リターンチームは最初キックオフでRBフォードが良いリターンを見せたかと思いきや反則で21ヤードに。パントリターンはなかった

タッカーは責任を感じている様だが、向こうの2ミスと相殺されるし、オフェンスプランの問題もあるし、決めていても勝てなかったしで重く受け止めないで欲しいとも思う
まだまだこれくらいじゃ信頼は損なわれん



















勝ちたい試合だったが、当初のオッズでは敗戦予想が多かった。内容が悪かった分だけ非常に残念ではあるが、接戦だろうがなんだろうが1敗は1敗で済むということが慰めになる
これでベンガルズがバッカニアーズに勝ったのでAFC北首位に。1勝差でレイブンズが追う
地区内成績は3-1なので、1勝差内で最終節ベンガルズ戦に臨んで勝てば首位奪還じゃい!
スティーラーズもパンサーズに勝ち、後半戦2回目のレイブンズ1人負けの週になった。辛い
来週もQBラマーが帰って来るかは不明だが、とにかくこれ以上引き離されてはいけない
この試合を最大の反省点にして、コーチも選手も成長していってくれ!