今季2試合目となるブラウンズ戦だが、QBはおそらくブリセットからワトソンに交代しているはず
前回対戦では苦しいながらも3点差で勝ち。ただし今回はQBラマーが不在だ
新旧モバイルQB対決と銘打つには役者不足ではあるが、似たオフェンスを両ディフェンスがどう止めるのかが注目になる
試合日程はカレッジのシーズンは終わったこともあり、日本時間18日午前6時45分~となっている。DAZN放送もあるらしい



ブラウンズオフェンスvsレイブンズディフェンス
ほぼ2年のブランクが明けて晴れて試合に復帰したQBデショーン・ワトソンはここ2試合でパス38/64 407ヤード1TD2int レーティング70.2と芳しくない
大きすぎる対価を支払っているので我慢強く起用を続けるだろうが、この試合では途中からQBブリセットが出てくる可能性も考えておこう
レシービングでは相変わらずWRクーパーがリーディングレシーバー、チーム全体で13あるパスTDのうち半分以上の7をレシーブしており厄介。ただ先週はQBワトソンとのタンデムで7ターゲット2キャッチ。調子を掴まれる前に試合を決めたい
またTEンジョクはRACで290ヤードを稼ぐ強力なタイトエンド。セカンダリとILBが先週のスティーラーズ戦のように止められるかが勝負になりそう
またDPJもチームの中心を担える良いWRに育ってきた。こちらとしては安心は全くできない
パスオフェンスはリーグ17位と前回対戦よりも改善。TE含めてIRが4人いるが、健康な選手はなんと8人もいる。新人WRベルもクエスチョナブルではあるが出てこられるだろう
ショートヤードを散らされる分には、ILBのロクアンとクイーンのコンビ、Sハミルトン、Sクラーク、CBハンフリーと止められる選手は揃っているが、CBピータースのタックリングの調子は不明。あまりそこをTEンジョクで狙われたくはないかな

ブラウンズのIOLはCポシックが痛いIR入り。しかし両OGのビトーニオとワイヤットが依然超強力なので、DLキャンベルをはじめとしたフロント陣が頑張らないといけない
真ん中よりは1つ落ちるが、LTウィルスとRTコンクリンもなかなかにソリッド
被サック27はリーグでも9番目に少ない数字ではあるし、QBワトソンも3サックされてるとは言え逃げるのが上手い
DLだけでなくエッジラッシャーも強さを見せなければ
レイブンズのパスディフェンスはリーグ26位。ただしインターセプト数が14でリーグ2位タイの多さ
39サックもリーグでは5位タイの数字となっている
ターンオーバーとサック、これがパスゲームでの鍵となってくる。どちらも低ければ危ういかもしれない
また新人OLBオジャボはIR明けから一向にアクティブ登録されず。この試合でもデビューが無い場合、怪我の影響よりも単純な能力不足な可能性が出てくる

ブラウンズのランオフェンスは例年通り強力で、今季もRBチャブがリーグ個人3位となる1153ヤード 12TD(リーグ2位タイ)。平均獲得ヤードは5ヤードを走っていて、チームとしてはリーグ5位を誇っている
ただし、QBワトソンありきのオプションオフェンスが良くないのかギャップスキームを増やしたのか、先週はベンガルズ相手に14キャリー34ヤードで平均2.4ヤードのみ。パスを増やす展開になったのも災いしているが、本来の力を発揮できていなかった。レイブンズ戦でもお手柔らかに……
またQBワトソンが走るというのもありスナップ数が激減してはいるが、RBハントもいる
まずはここから止めなくてはならない

対するレイブンズのランディフェンスはリーグ2位。平均喪失もリーグ3位。先週はRBハリスを封じ込めた
ILBロクアン加入以降最もランでタフな相手とのマッチアップになるが、先週見せた以上のプレーで本物であることを示してほしい
また中央ではDLワシントンの存在感が大きくなってきた。新人DLジョーンズも続いてくれ!

QBワトソンはまだまだ調整中といった感じだが、全盛期であればランかパスか絞り切れないオフェンスを展開してくるはず
オフェンス全体では意外にもリーグ6位のヤードを持つブラウンズだが、得点力が13位と追いついていない。逆に言えば、ボトルネックさえ解消してしまえば大量得点を狙えるということでもある。怖い
ただギブアウェイが18個と多く、3rdダウン成功率がリーグ24位、反則数も多いなど前回対戦よりも調子を落としている感じもある
対するレイブンズはディフェンス全体で喪失ヤードは12位。失点数は8位まで回復。3rdダウン阻止率はリーグ2位と依然高いままだが、先週は50%も許した。反則数もリーグ4位の少なさだが、先週はイージーなものも散見。修正出来ているか
これまでと同じような展開であればディフェンス負けすることは無いはず。Sウィリアムスも復帰したし、ボールを奪い取ってしまえ



レイブンズオフェンスvsブラウンズディフェンス
QBラマーが欠場のため問題となるのはQBハントリー。先週は脳震盪で途中退場してしまった。今週はプロトコルをクリアしフルで練習復帰しているが、少しでも怪我の兆候が見えたらQBブラウンに変えるべきかも
先週は退場するまでパス8/12 88ヤード。試合展開上パスは少なめだが、彼にしてはそこそこな成績。今週は更なる改善を期待しよう
またレイブンズはWRのタッチダウンが本当に無くなっている。WRベイトマンがシーズンエンド、WRデュバネイが不調というのもありWRロビンソンとWRデショーンのベテランの活躍が期待されるが、受け手が良くても砲台に問題があれば上手く行かない。なるべく危険の少ないプレーで勝とうというプランなのでレシーバー陣には我慢してもらわなければならない状況だ
TEアンドリュースもあまり調子が良くなく、1試合に2回ほどナイスプレーが出ている程度。そろそろ燃えてくれ
パスオフェンスはリーグ27位といつもの成績

対するブラウンズは健康なセカンダリ陣。CBデンゼル・ウォードは今季不調とはいえ10パスディフェンス1intと違いを作れている。CBニューサムも強力だし、新人CBマーティン・エマーソンも新人CBの中ではトップ5にも入り得る能力の持ち主
Sがデルピットもジョンソンもパッとしないと言った感じではあるが、そもそもレイブンズが中央奥にパスを放り投げる展開は少し考えにくいか
エッジラッシャーはDEギャレットが本当に怖い。いまのところ12サックも挙げており彼一人で戦況を変えてしまう
ただ、他の選手が2.5サック以下。DEクラウニーが2サック、DLブライアンが2.5サックと上手く行っていない
3巡新人DEアレックス・ライトに至ってはPFFグレードが全エッジのうち最下位のスコア。DLも目立つ選手はおらず、パスラッシュはギャレットを防げるかどうかの勝負に尽きそう。といってもパスあまり投げないだろうけど
パスディフェンスはリーグ16位と中盤あたり。サック数は27でリーグ21位。時折パスを見せていくくらいでいいだろう

オフェンスラインはLGパワーズがOGの中でパスプロトップ評価らしい。そうは思えないが
LTスタンリーがDEギャレットとの勝負をすると思うが、逆サイドのRTモーゼスもやられないように。Cリンダーバウムを基軸にしたゾーンランを中心に、いつものギャップスキームを織り交ぜつつディフェンスを横に広げて戦いたい。この試合ではRGザイトラーも帰ってこれそうだが、クリーブランドやコロンとローテを組んでも良いかも
被サック数は30とリーグでは真ん中くらいに位置している

期待がかかるのはランオフェンス。先週は堅守スティーラーズ相手に200ヤード以上を走り切った。RBドビンズとRBガスに怪我の兆候はなく、FBリカード含め万全の状態で試合に入れそうで嬉しい限り
ラン攻撃はリーグ3位。平均獲得はリーグ2位。ラマーが居なかったりドビンズが居なかったりガスが居なかったりで全員揃うことがほぼ無い中でよくやってくれてる!

対するブラウンズはランディフェンスがリーグ22位。対RBでは平均5.2ヤードの喪失を許している
ILBではアンソニー・ウォーカーに続きタキタキだけでなくJOKまでIR入り。戦力になるILBがほとんど残っていない中ディオン・ジョーンズだけでやっていけるのだろうか
そんな状況もあってかセカンダリのタックル数はかなり多い
特にSが2人でブラウズのトップ1&2タックラーとなっていることからも、ランゲームで前に上がってくるのは得意そう。ショートで止められないようにしたい
DLもILBも抜けてしまえばランでコントロールするのは比較的簡単なはず。IOLとRB、時にTEとFBのリードブロックで心を折るグラウンドゲームを展開しよう

現状1人でタックルしてサックして大車輪の活躍をするDEギャレット。相方のDEクラウニーが暴れれば両サイドは手が付けられなくなる
そうなる前にランを出し続けて疲弊させたい
レイブンズのオフェンスは全体でリーグ14位。得点力は12位。大きな文句はない
3rdダウン成功率はやはり落ちてきたがそれでもリーグ9位にしがみついている。反則数が減ってきているのはいい徴候
対するブラウンズディフェンスは全体でリーグ17位。失点は27位と少し多め
3rdダウン阻止率はリーグ6位と好成績でギャンブル阻止率も反則数も悪くない。ただテイクオーバー数が13個のみで26位
インターセプトされない、ファンブルをリカバーされないという点が鍵となる。また先行されてパスを投げねばならない展開にもしたくないが、そうなったときにはレシーバー陣が目覚めることに期待したい



スペシャルチーム
KタッカーはFG28/31で90%台に復帰。この試合でも得点源となることが期待される
Pスタウトはリターンさせないパントだけでなく、ヤードの伸びも見せてほしいかな
リターンチームはここ数試合で数字を落としていて、キックオフが12位、パントが4位

ブラウンズの新人KヨークはFG20/26 58ヤードを決めてはいるが、50ヤード以上が4/7と信頼できるほどではない。この失敗のうち1本は前回対戦のブロックだけれども
Pボジョーケズは遠くまで飛ぶタイプだが、その分リターンもされがちというタイプで、ブラウンズの被パントリターン平均はリーグワーストとなっている。76パントでインサイド20が17個というのも物足りないが、これはオフェンスの展開に左右されるので本人のせいではないか
リターンではキックオフ・パント共に13位と伸びてきており油断できない

基本的にパントの蹴り合いになればレイブンズ有利。FG合戦でもレイブンズ有利。オフェンスが無理することは全くないぞ

















オッズメーカー曰く久しぶりに2試合連続のアンダードッグらしいが、この試合に勝てば同地区成績が4-0になり、ベンガルズを上回ることが確定する。従って、同地区対決である以上に勝ちたい試合だ
QBラマーを欠いてから2連勝しているとはいえ、どちらも1点差2点差という決着になっており、この試合も接戦となることが予想される
予想スコアは20-19でレイブンズの勝利。スティーラーズ相手にあれだけランが出せたのだから、もう少し点は取れるはず
ここさえ乗り切ればホーム連戦だしそろそろQBラマーも復帰できるはずなので少しだけ楽になる
ベンガルズはバッカニアーズ、スティーラーズはパンサーズ戦なのでどちらも勝ってくるだろうし落とすわけにはいかない
ここを勝って、AFC北首位のままプレイオフに行こう!