対鉄連敗脱出!


レイブンズはスティーラーズ相手に直接対決で4連敗中。苦々しい思いをしていたが、何とかこの試合を勝っていい思い出にしたいところ
ただしQBラマーが怪我をして欠場。代わりにQBハントリーが先発する
対するスティーラーズは新人ピケットが調子を上げに上げてのホーム戦
24歳同い年のQB対決となる。はずだったが……



スティーラーズオフェンスvsレイブンズディフェンス
期待のルーキーQBピケットはILBロクアンのサックを受けた際に後頭部を打ち、パス0/1 ラン2回12ヤードで退場
特に心配なのが、何故か次のシリーズは出ていたこと。脳震盪は非常に危険かつ兆候の分かりづらい怪我ではあるが、選手生命のためにも適切な判断が必要
何故すぐにアウトにならなかったのか不明なのは問題があると思う。早い回復を願ってます
代わってQBに入ったのが2017年ドラフトでベアーズに2位指名されたQBトゥルビスキー
高い成功率とサックをかわす能力があり、この試合パス22/30 276ヤード1TDとそれなりの活躍はしたが、レーティングは73.1。レイブンズ陣に入っての3intが痛かった

QBトゥルビスキーのかつてのチームメイトILBロクアンはレイブンズとして初めてのインターセプト、ILBクイーンも今季2つ目となるインターセプト
両ILBのピックはどちらもターゲットがTEフライアーマスだった。TEフライアーマスは若いながらもリーグでは5本の指に入り得る優秀なタイトエンド
QBトゥルビスキーも彼に頼りたくなったのだろう。そこをしっかりと防げる能力を持つPQRSが凄かった

スティーラーズはWRジョンソンが82ヤード、新人WRピケンズが78ヤード。どちらも35ヤード以上のレシーブしており、うちのエースCBハンフリーは結構やられがちだった。危なかった
もっともハンフリーはなんとかタッチダウンは許さず、復帰のSウィリアムスとの挟み込みで3つ目のインターセプトを演出してくれた。あれはなんで1ヤードラインからの攻撃になったんだろ……
そのSウィリアムスはカバーでキャッチを許さず1int。この試合の対パサーレーティングが0.0となった
良かった点は、TEフライアーマスを3/6 33ヤード1TDに抑えたこと。彼が活躍していれば失点はこんなものではすまなかっただろう
因みにWRジョンソンは今季110ターゲットで未だにタッチダウンなしらしい。意外
パスディフェンス数は6なので、スティーラーズに単純なパスミスが2つしかなかったということになる。コンスタントにパスで進まれていたので数字以上に怖い試合だったぞ

また前情報ではOTが弱くてラッシュがかかりやすいとの話もあったが、思ったよりかからなかった
QBピケットもトゥルビスキーも上手く逃げたところはあるけど、ロクアンとバウザーの2サックのみに終わったのは計算外。上手く守られたなあ

一方でランゲームはディフェンスの勝利。調子を上げていたRBハリスは12キャリーで33ヤードのみ、ただし空中を飛んで1TDを挙げてもいる
全体でも20キャリー65ヤードで平均3.3ヤード。ランでの1stダウン更新は僅かに3つのみで、RBに10ヤード以上のランを許さなかった
パスが多くタックラーが散ったのもあってレイブンズは6タックル選手が5人。またロスタックル数が3つ
パスではキャッチ後に仕留め切ったSハミルトンや、PQRSコンビの2人1で12タックル(ミスなし)2intなど褒めるべき選手が多かった

ただスティーラーズの3rdダウン成功率はこの試合50%になっている。大体はラン主体相手を40%以下に抑えた試合が多かっただけに、パス主体のチームへの解答がますます求められてきている
またQBスクランブルへの対応も今週中に考えておかなければならない
スティーラーズは計329ヤード獲得で、平均獲得ヤードはレイブンズオフェンスを上回っている。なんとか3intで9点を0点にして勝ち切ったが、ビッグプレーに頼らないディフェンスの構築が今後の課題かも
反則もディフェンスで5つ、2連続オフサイド(ニュートラルゾーンインフラクション)もあり頭が痛い。少し厳しめの反則も2つくらい含まれているが、避けられる反則は避けて行こう

全体的にはコツコツと進まれていたが、最後に無失点で抑えることができたという展開。ピケットよりトゥルビスキーの方が(ギブアウェイ以外は)パスは優れていそうという印象もあった
次の対戦では万全なピケットが相手になる可能性が高い。同地区でQBが1回目と2回目で違うというのはやりづらいなあ



レイブンズオフェンスvsスティーラーズディフェンス
QBハントリーは脳震盪でアウトになるまでパス8/12 88ヤードでレーティングは88.2。プラン通り
代わって出場したオレゴン大学出身のドラ外新人QBアンソニー・ブラウンはパス3/5 16ヤードでレーティング65.4
2人でパス11/17 104ヤードしかないが、もちろんこれはラマー無きレイブンズオフェンスのプラン通りだ
ただパス17回のうち2サックは少し多かったか。中央からDLアルアルと元レイブンズDLワームリーが0.5サックを分け合い、更にはT.J.ワットも絶不調ながら1サックを決めている。やはり侮れない男だ。ただその後DLワームリーがACLを断裂してしまいシーズンエンド。来季までにしっかり治して戻って来てくれよな
LTスタンリーはそんな中でも0サック0ヒットとほぼ完璧なパスプロ。頼れる男は数字も違うぜ
因みにスティーラーズのパスディフェンス数は1つだけ。なので17パスのうち5つは投げ捨てかミスということになる。わかっちゃいたが厳しい

レイブンズオフェンス全ての期待を背負ったグラウンドゲームでは、復帰のRBドビンズが44ヤードのビッグランを放つなどして15キャリー120ヤード1TD。自陣1ヤードでのオフェンスを救う1stダウン更新も見せるなどいきなりの大活躍!
ドビンズ曰く、体のキレが戻っていたならSフィッツパトリックに追いつかれることすらなかったはずだとのこと。これからどんどん健康になっていきたいと言っていたが、前も似た発言をしてIR入りしたので今度は気を抜かないで下さい
またRBガスも13キャリー66ヤード。うち49ヤードがコンタクト後の数字。このコンビがいるだけで試合になるぜ!
またOGザイトラーが欠場し、代わりにOLコロンとOLクリーブランドの今季ほぼ初出場組がローテで出場。新人Cリンダーバウム含めて彼らがしっかりとランブロッキングが出来たことが勝因の一つ。よく頑張ってくれた!
インサイドだけでなくアウトサイドのランも出たことでディフェンス全体が横にストレッチ。こうなればこっちのもんよ
QBラマーが居なくともラン全体で42キャリー215ヤード、平均5.1ヤード獲得。スティーラーズディフェンスはむしろランに強い方なので、この数字はかなり自信になってくれるはず

スティーラーズはほとんどパスでの喪失をしなかったが、WRロビンソンとWRデショーンがそれぞれ20ヤード超のキャッチで1stダウンを更新してくれた場面もあった
そのどちらもサイドライン際のパス。とにかくSフィッツパトリックだけは避けなければならないプランだったのだろう

そのSフィッツパトリックは11タックルでこの試合のタックルリーダーに。パスでもランでも顔を出してくるセーフティがいると、ディフェンスが1人多いみたいな感じなので勘弁してほしい
ただSエドモンズの9タックルを含め、セーフティにタックル数が多いのはランで苦戦していた証拠。次のマッチアップも同様に進むといいんだがなあ
後は今季ロスタックルが少なかったILBブッシュとILBジャックにも1つずつロスタックルが生まれている
T.J.ワットをノらせない、フィッツパトリックにやられないという攻略の鍵は何とかクリア。かなり危ない場面もあったが結果的にギブアウェイがゼロに終わったのは上出来だった

ランで合計12個の1stダウン更新、特にランが来ると読まれながらランを出せるのが本当に頼りになる
ここにQBラマーやRGザイトラーが戻ってきたらどうなるか楽しみで仕方ないが
とはいえ3rdダウン成功率は4/13と著しく低く継続性には難あり。QB2やQB3なのである程度は仕方ない
またランで支配したとはいえタイムポゼッションは33分-27分と思っていたよりかは離れない。ここが36分くらいになってくると全盛期のその先が見えてきそうだ



スペシャルチーム
Kタッカーはこの試合FG3/3。EXPの1本を含めて、レイブンズでの個人得点を1473点としてフランチャイズ最多スコアラーとなった
因みに歴代最多はKヴィナティエリの2673点。あと1200点頑張ろう
Pスタウトはヤードこそ伸びなかったものの、しっかりとしたコントロールとハングタイムでリターンを全く許さず。仕上がってきた
リターンチームはキックオフ3回で平均19.3ヤード、パントで1回9ヤード。ちょっと調子が戻ってこない

スティーラーズは怪我をしていたKボズウェルがこの試合で復帰。タッカーとKのサラリー1位vs2位の対決となった中で、FG0/1。ただしこれは彼の責任ではない
レイブンズは、STコーチからオーディブルで指示を受けたDLキャンベルがカバーチームの間を上手く割ってFGブロック。6'9''という巨体が空に浮かび上がった
これでキャンベル個人のキックブロック数がキャリアで9つに。昨季大逆転をもたらしたコルツ戦でのFGブロックをはじめ、この手のスペシャリストと言ってし差し支えないだろう。現代FGでブロックはかなり困難な仕事となっているが、彼はやってくれる
ブロックが無かったらこの試合はかなりやばかった。なんせ2点差での勝利なので。マジでありがとう!
スティーラーズのPハービンはミスパント+バックスピンで脅威の17ヤードパントを見せるなど見せ場なし。なぜ彼を雇い続けているのか分からないが、私の分かっていない何かがあるのだろう
リターンチームはキックオフで要警戒のWRシムズがやはり29ヤードリターンと力をみせた。一方でパントでは2リターン0ヤード。合計ではなく1回目も2回目も0ヤード。Pスタウトとカバーチームが仕事をしてくれた



















いかにパスオフェンスが貧弱であろうとも、ランとディフェンスとスペシャルチームで勝てるというのがレイブンズの強み
この試合ではパスオフェンスなんて全く期待されてはいなかった。もっと期待以上の働きを見せてくれても良かったのよ?
これで今季の同地区成績が3-0に。後ろを追っているベンガルズはブラウンズに勝ちはしたが既に同地区1-3なので、同地区成績でレイブンズをかわして上に立つことは不可能となった
レイブンズの次戦はまたしてもアウェイで同地区対決。相手はQBワトソン復帰のブラウンズ。ここも1回目と2回目の対戦でQBが違って厄介
ラマーは練習欠席が続いているので土曜日(日本時間で日曜日)の試合にも出られないはず。そんな中でこの1勝はでかすぎた!
この調子で次も勝って同地区成績を4-2にしよう!