AFC東4連戦ラストの相手は本拠地で難敵ビルズ相手。アーリーゲームだけどDAZN放送があります
ドルフィンズ被害者の会メンバー同士の対決ですね
実はホームだと、1999年の初顔合わせで敗けただけで現在5勝1敗と歴史だけで見れば勝機あり
ただ昨季はラマーの脳震盪があったとはいえ悪天候の敵地で競り負けた
今回はホームだが、また天候がよろしくなさそうで心配だ



ビルズオフェンス
チームの顔、フランチャイズQBジョシュ・アレンは今季もパス94/132で成功率70%超、1014獲得ヤードはリーグ1位とまさに猛威
ターゲットも多彩で、リーグトップのTDレシーブ&リーグ2位のレシービングヤードを稼ぐスターWRステフォン・ディグスをはじめWRガブリエル・デイビス(クエスチョナブル)やWRアイザイア・マッケンジー、まだ調子が上がってきてはいないがTEドーソン・ノックスに加えて、RBデビン・シングレタリーのキャッチも好調。新人WRカリル・シャキールの出る幕がなくて可哀想だ
WRエマニュエル・サンダースの引退やWRコーリー・デイビスの放出の穴を全く感じさせないどころか、むしろ向上しているくらいに思える
WRクラウダーくらいジェッツに返してあげたらどうだ?

ランでもQBアレンが19回113ヤード1TDと得意のパワーランも健在。RBシングレタリーは23回80ヤードと若干物足りない数字だが、レシービングと合わせるとやはり恐ろしい
シングレタリーのラン不調は実は問題ではなく、パワータイプRBザック・モスが好調で13回78ヤードキャリー平均6ヤードを記録中。新人RBジェームス・クックもプレシーズンでは能力を見せていた
RBブリーダの退団の穴も埋めていてさすがといったところ。うーん頭が痛い
嬉しい点としては、ファンブルロスト2回という多さと、ラッシングTDがまだ1つしかないこと。うちは先週ランで3TDやられたが、そこは突かれづらいかもしれない

オフェンス全体でパス獲得ヤード堂々のリーグトップ、ランは下がるとはいえリーグ15位と中位を堅持
総獲得ヤードリーグ2位、得点力でもリーグ3位と手が付けられない数字を残している
特に嫌なのは、3rdダウン成功率が他31チームが50%を切ってる中、ビルズだけ61%と突出していること。ランパスでバランスよく絞らせない進め方が出来ているのは、1stダウン2ndダウンで堅実にボールを運べているからだろう

一方でオフェンスラインは分かりやすく穴になっている。優秀なのはLTディオン・ドーキンスくらいか
特に真ん中のLGロジャー・サフォールドorボビー・ハート、RGライアン・ベイツ、本職ではないがCグレッグ・ヴァン・ローテンや、本職Cでクエスチョナブルのミッチ・モースなどほぼ全員が上手く行っていない印象がある
RTスペンサー・ブラウンやデイビッド・クーシェンベリーもこれといって印象は無い
怪我や出場停止の影響もあるが、先週のドルフィンズ戦では4サックを献上。ランもRBシングレタリーをほぼ完璧に止められるなどまだ不安定なパフォーマンスだ
一応FBレジー・ギリアムのパスプロテクションは固いが、ランブロックはそこまで

超強力オフェンスであることは間違いないが、リソースのほとんどをスキルポジションに振って、あとはQBアレンの機動力でなんとかしてる感じなので、ライン戦で勝てれば十二分に勝機はあるかも
少し体調がよくなってきたぞ

総じてパスに比重がかかっているが、走ることもできるオフェンス。いやらしいことこの上ないが、オフェンスラインに手を回しそびれていることや、先週はQBアレンが63回投げ8回走るというハードワークをしたことによる疲労の影響くらいは上手く突いて行きたい
WRディグスは基本ダブルカバーで、ランは半分仕方ないと思って守ろう



ビルズディフェンス
オフェンスが厄介なのにディフェンスも厄介なのがこのチーム。だったが、怪我の影響が徐々に広がってきている
強力コンビSジョーダン・ポイヤーとSマイカ・ハイドは、ポイヤーがクエスチョナブル、ハイドがIRで控えセーフティが非常によろしくないといった状況
またDLも頼みの綱ジョーダン・フィリップスが怪我をしていて、エド・オリバーもクエスチョナブルと厳しい
CBもトレデビアス・ホワイトの不在が激痛で、新人CBカイール・イーラムも普通くらいの存在感
セカンダリに健康な選手が5人しかいない状況で今季を戦っていくのはしんどいぞ(経験者談)

もっとも、エッジは本当に恐ろしい。ベテランDEボン・ミラーの加入に加えて、若手のグレゴリー・ルソー(本当にこいつ欲しかった!)、ブギー・ベーシャム、A.J.エペネサが勢ぞろい。シャク・ローソンが完全なバックアップに回っている
またILBマット・ミラノはパスラッシュこそ普通だが、ランストップもパスカバーもかなり良くて羨ましい。こういう選手欲しいよなあ

総喪失ヤードも現在リーグトップ、失点数もリーグ4位で11サックを量産。特にランディフェンスが優秀で喪失ヤードはリーグトップ、平均キャリーでもリーグ2位だ。RBヘンリーも完封している
また5int2FRも記録しており、ターンオーバー能力もあり。どうしよ

超絶心配なのはやはりパスプロテクション。いまのところQBラマーは相手ディフェンスのスタッツに関係なく投げて走れているが、ここまでプレッシャーのドぎつい相手だと分からない
ランでもLBミラノがスパイしてくるだろうし、何とか怪我人続出のセカンダリ相手にTEアンドリュースやWRベイトマンなどを狙って進んでいきたい



レイブンズオフェンス
擁するは9月AFC攻撃選手タイトルを獲得したQBラマー・ジャクソン。投げては56/88 749ヤードでリーグ最多の10TD、パサーレーティングもリーグトップ
走っては26回243ヤードでリーグ5位、平均キャリーではリーグトップ
1人で合計992ヤード12TDをもぎ取っている2019MVPだ。因みに、チーム全体でラマーよりヤードが稼げていないチームが10ほど存在しているらしいぞ(とはいえ、QBアレンのパスヤード以下ではある)
WRハリウッドを失ってからパスはむしろ好調で、TEアンドリュースが15ヤード以上のレシーブを9回とリーグ最多。WRベイトマンはターゲットに対するキャッチ率は良くないが、取ってしまえば大量ゲインが見込める足を持っている
またWRデュバネイは逆にターゲットになればすべてキャッチしていて3TD。TEオリバーや新加入WRロビンソンに加えて、新人TEライクリーや頼れるFBリカード兄貴などこちらも多彩なレシーバー陣を誇っている、よね?

問題のランはQBラマーが走り出して数字がちゃんと伸びた。RBドビンズも復帰し次が2試合目なので65%くらいに仕上がっていてくれると嬉しい
またRBヒルはカットバック能力に加えパワーをつけて好調な滑り出しを見せている。一方で新加入のRBドレイクとRBデービスはイマイチ。でもラマーとドビンズとヒル、たまにFBリカードで大抵は何とかなりそうかな
シーズン序盤の失速もありランはまだ72回どまりだが、それにしては406ヤードで平均キャリー5.6ヤードと盛り返してきてはいる
爆発的なオフェンスなので先行逃げ切りが出来ればランで時間を潰したいというのが本音だが、それでラマーの調子が止まってしまう可能性があるのも悩みどころ
またランで2TDを取っているが、どちらもラマーのものであるのも少し考えなければならない。RBがとってくれた方が安心
相手はランディフェンスに鬼の強さを誇るビルズなので、あまりランに期待し過ぎない方が良いか

面白いのは、リーグで最もオフェンスペナルティが少ないチームであること。昨季まではイリーガルフォーメーションだのイリーガルシフトだのホールディングだのとラン基軸なのに反則が多く悩みの種だったが、今季はパス基軸でスタートしたことと、リーグ全体でホールディングに甘くなっていることが幸いしている

オフェンスラインはOLメケイリーが怪我で恐らく次戦も欠場。LTが文字通り「いない」状態だ。先週は新人OLファーレレが人生初のLTで出場し洗礼浴びせられまくったが、今週はミラーだのルソーだのベーシャムだのエペネサだのが相手なので非常に不安
復帰が期待されていたLTスタンリーは2日連続フル練習からの急なDNPで先行き不安。まだ出れないと思っておこう
ただそこを除けばパスプロテクションは固い。新人Cリンダーバウムが調子を上げ始める中、RGザイトラーは今季も堅固。新加入RTモーゼスもソリッドで、心配していたLGパワーズも奮闘中である
FBリカードのランブロックはOLよりも強烈だし、TEオリバーのLTヘルプも見事
ランに強くパスラッシュが猛烈な相手なので、今季もっとも困難な試練となること請け合いだが、OL陣の奮闘とラマーの足で何とか時間を作って欲しい
そして誰も怪我しないでくれ!

得点力は現在リーグトップ、総獲得ヤードでもリーグ4位と走り出しは絶好調
予想外にランが出るなら勝てるだろうし、そうでないとしてもラマーが何とかしてくれれば競り合いはしそうだ



レイブンズディフェンス
セカンダリが良いのにパス成績が最下位とは……
CBハンフリーはマンもゾーンもハイレベルにこなし、先週は1intを記録。復帰のCBピータースも1int1FRでほぼターゲットにならず
SクラークとSウィリアムス(3intでリーグトップ)もカバー・タックル・ターンオーバー能力申し分なしと全員が強力なはず
新人CBペペとSハミルトンも徐々にチームに馴染み固い活躍をしている。少しCBアーマー=デイビスが狙われやすいかなくらいで穴なんてないのに

パスカバーの穴という意味ではILBクイーン。何とか修正してほしい
ILBバインズは2試合沈黙してから先週急に大活躍。その勢いが今季いっぱい続くことを祈る

DLはピアースが手術でシーズンエンド。入れ替わりの様に新人DLジョーンズが復帰してくれた
DLマドゥビケ、DEキャンベルは活躍を続けているし、DLワシントンも場面場面でやられることはあるが手堅い印象
心配していたエッジでは、OLBヒューストンが怪我で出場は出来なさそう。ただこれも入れ替わりの様にJPPの補強が間に合っている。ただビルズ戦に出られるのか明言はされなかった
そうなると不調のOLBオウェーと、練習生の数人や、ILBハリソン、DEキャンベルあたりがエッジに入って誤魔化すという戦術をまだ続けなければならない。特にエッジで健康なのはオウェーだけ。これを考えると、怪我をしないように少しばかり手を抜いてても裏では「それでよし」と思ってしまう

ランディフェンスも良いというわけではないので、ビルズオフェンス相手には不安ばかり
ただターンオーバー奪取数が8でリーグトップ。これで何とかディフェンスが支えられている
DCマクドナルドの手腕と、QBアレンへのプレッシャーが勝利への鍵となりそうだ



スペシャルチーム
レイブンズはKタッカーがEXPを外したものの、56ヤードを含め未だFG100%(3/3。うち2つが50ヤード以上)
新人PスタウトはWeek2 Week3とも数字ではパッとせずだが能力に疑いは無し
オールプロリターナーWRデュバネイ率いるリターンチームは、キックオフで1TDをあげるなどリーグトップの成績。パントリターンもWeek3の調子は良くて、今季リーグ3位まで戻して来ている

一方のビルズはKバスがFG4/5だがEXPは11/11。最長49ヤードでまだ50ヤード以上を蹴っていない
色々話題のあったPは結局マーティンが4パント3インサイド20で崩れなかった。というかまだ4パントしか蹴ってないの?こっわ
当然パントリターンヤードは未だゼロ。何とか2パントは蹴らせたいなあ
WRクラウダのリターンは、キックオフが1回17ヤード、パントが8回93ヤード。パントリターンが好調な感じだが、ここで相手を上回っておきたい


















なんとまあ、ベンガルズがドルフィンズに勝ちまして2-2に戻して来やがった。怖いなあ
スティーラーズもQBピケットの出場を検討しているようだし、ブラウンズもRBチャブが例年通り大活躍と困った困った
困ったついではこのビルズ戦。ファンとして申し訳ないが31-35でビルズの勝利と予想しておく
たぶんオフェンスの殴り合いになると思うし、そうなればギリギリで粘れないレイブンズディフェンスの分が悪いと思う
もちろん、この予想が外れて大勝利というのが理想だ。全くの勝機が無いわけではないし、ビルズの怪我人とレイブンズのランオフェンス次第では行ける。勝率35%くらいはあるはず
AFC北の混戦も、ビルズ相手に勝利して抜けてしまえばかなり大きなアドバンテージ
いまのところ不安要素の方が多いが、レイブンズオフェンスも負けてはいない
タレントは揃っているのだから、この大一番で金星を挙げて3-1でAFC東4連戦を勝ち抜けよう!!!