AFC東との4連戦、第2マッチはドルフィンズ相手のホーム開幕戦
特にドルフィンズは昨季苦い思い出がある相手なので、それを払拭できる試合になって欲しいが……
ここに勝てれば今季はある程度行けそうだし、負ければ厳しいシーズンかもしれない



ドルフィンズオフェンス
レフティQBトゥア・タンゴバイロアがエース。タンパリング騒動があったが、コーチ陣から信頼の言葉を受けながら裏ではQBブレイディと規約違反の交渉をしていたことに対する彼の心境はどんなものだったか
控えQBはブリッヂウォーターと新人スカイラー・トンプソン。もしタンゴバイロアがダメでも何とかなるメンバーが揃っている
目玉は大量のドラフト指名権を費やしてチーフスから獲得したWRタイリーク・ヒル。散々っぱらやられた選手なので、上手くカバーできて欲しい。まあ彼をカバーできても2年目WRジェイレン・ワドルがいるので一筋縄ではいかないか
また先週では1ターゲット1キャッチに終わったTEマイク・ゲシキも怖い存在。先週より多めにSハミルトンを入れたマッチアップをさせても良いかも

開幕のペイトリオッツ戦ではQBタンゴバイロアがパス23/33 270ヤード1TDでレーティングが104.4。うち12ターゲット8キャッチを見せたWRヒルがやはりチームの要だ
情報によるとWRセドリック・ウィルソンが怪我で出場が微妙っぽいけど、新人WRエリック・エズカンマもプレシーズンで調子が良さそうだったので油断できないところ
TEもゲシキが1番手だが、先週はTEダーハム・スマイスの調子が良さそうだった。的が絞り切れん

OL陣もLTテロン・アームステッド、Cコナー・ウィリアムス、RGロバート・ハントがなかなかに強力。一方でLGリアム・アイシェンバーグの調子がイマイチピリッとしていないようだ
またLTアームステッドとRTオースティン・ジャクソンは怪我を抱えているようで今のところクエスチョナブル。もしアームステッドがいなければもう少し簡単になりそうだが、期待はしないでおく
もしLTとRTが両方欠場になったらデプス上ではグレッグ・リトルしかいないけどどうするんだろう。練習生から上げるのか、ロバート・ジョーンズがOTできるのか
先週は3サックで28ヤードと大きく後退してしまっていたが修正してくるだろう
(追記)RTオースティン・ジャクソンは短期IR入りしました。

ランはRBチェイス・エドモンズや快速RBラヒーム・モスタート、またNFLでは珍しくFB採用チームとしてFBアレック・インゴールドが務めている。RBマイルズ・ガスキンの方が怖い印象だが、先週は使われなかったみたいだ
ラッシングの先週の出来はあまり良くなかった様子。QBタンゴバイロアも走れる選手だが、スローに集中している時期なのか緊急で2回走っただけで獲得はゼロヤード
RBFB陣は18キャリーで43ヤードとかなりパッとしない数字を残していた。またドルフィンズはWRのランも多用するようで、WRウィルソン、ワドル、ヒルがそれぞれ1回ずつ持って22ヤード獲得している。ここを気を付けなければならない

タンゴバイロアが積極的に走らなくなったことで、チームの色はチーフスやビルズに近づいている。どちらもあまり得意なチームでないので勘弁してほしいぞ
攻略のコツはまたしてもパス守備。先週の様にDL陣が上手くプレッシャーをかけてくれれば大助かりだが、フラッコよりは確実に動けるし、何よりOLが健康ならより強力なので簡単には行きそうにないか

似たコンセプトでもQBの機動力によっては全く違ったゲーム展開になる。いまのところドルフィンズはプレスナップで選手を動かしてプレイアクションやRPOを織り交ぜつつ、なるべくQBが走らないようオフェンスを組み立てている様に見えるけど、いざとなれば彼は走れるのでよりLBやSの集中力が試されそうだ



ドルフィンズディフェンス
ジェッツは新加入の両CBが良かった。とはいえ、CB3やCB4、Sがあまりパッとしなかったために3つのロングパスで得点できた
ドルフィンズはSジャボン・ホーランドやSブランドン・ジョーンズが名手だし、予想外に新人CBケイダー・コホーが良かった。また徐々にコンディションを上げてくること必至のCBゼイビアン・ハワードも当然の如く恐ろしい
それだけでなく、DL陣ではフロントにリークワン・デービスやザック・シーラー。エッジにメルビン・イングラムやエマニュエル・オグバーに加え、ペイトリオッツ戦では上手く行ってなかったが実力十分のジェイレン・フィリップス、新加入のトレイ・フラワーズと非常に厄介な選手が揃っている
唯一ILBはジェローム・ベイカーくらいなもので、何とかシャローあたりを突ければとも思っているが、うちはそういうコンセプトのパス少ないしなあ

パス守備ではCBハワードとSホーランドのコンビをはじめ強力で、先週のパスディフェンス数はQBマック・ジョーンズを相手に実に6つ。インターセプトもレッドゾーンでのパスカットから1つ挙げているのでジェッツ戦のようにはいかないぞ

ラン守備ではペイトリオッツのRBスティーブンソンを上手く抑え込んでいたが、一方のRBハリスには割と走られていた感じ。総合成績では平均3.5ヤードと立派だが付け入るスキはありそうだ
もっともウチのオフェンスライン陣で行けるのかなあ
最多タックルはSジョーンズが11なのに対し、2位以降が5タックル。Sジョーンズもソロでは6タックルなのを考えると、捕まえ切れていないというよりは集まりが良いディフェンスと言った方が良いだろう

付け入るスキはやはり中央のラン。インサイドゾーンのランで攻められればいいけど、ダメならRBスクリーンをもっと使おう。というかプレイブックにあったんだなあアレ




レイブンズオフェンス
ジェッツ戦ではQBラマーがランを封じられつつもロングを3本しっかり決めて24得点。しかし、堅実に進むいつものスタイルが封じられてコンスタントにプレーが出ていなかったのが非常に気になる。特にドルフィンズのセカンダリは強力なのでインターセプトの方が怖い
昨季はまさかの0highシステムに大苦戦し敗北を喫した相手。このヘビーブリッツ対策が何も出来てないとすればそれは犯罪級だぞ
レイブンズオフェンスは6DBとか0highとか特異なことやられるので可哀想なところもあるが、ガチガチの対策をされても点を取れるようにならないとプレイオフはキツい

RBはドビンズが初の練習フル参加。RBドレイクとRBデービスではやはり急造なため上手く行っていなかったが、完全体ドビンズならやってくれるはず。FBリカードの兄貴も引き続き頑張って欲しい
RBヒルはもしかしたら序列を上げるかもしれないが、それにはまずスナップ数を獲得しなければ

WRはデュバネイが大活躍。TEのアンドリュースもさすがの働き。しかしそれ以外がかなり微妙で、WRベイトマンはあのロングパスくらいなものだったし、TEライクリーはドロップで信頼失墜、WRプロシェイは怪我だしWRロビンソンはよくわからん。WRウォレスもイマイチな感じだったし、この中の1人でも調子を上げてくれないと相当困る。練習生にポジションを奪われるかもだぞ

オフェンスライン陣はほんとうにどうしようもない。LTスタンリーは未だに練習にロクに参加できていないし、LT2番手のジェームスは今季絶望。LTにメケイリーを置いて頑張るしかない
Cリンダーバウムの実力は折り紙付きだが、若く学ぶことが多い事実は否めないし、そもそもランコンセプトにマッチしていないことは活躍を妨げる大きな要因になってそうだ
ランブロックではLGパワーズがミス多め力負け多めと頭が痛い。とはいえいいブロッキングもあったので今すぐ変えなければならない程ではない。個人的にはLGクリーブランドの方が好きだが、ここはレイブンズコーチ陣と意見が合わないところだ
RTモーゼスとRGザイトラーはベテランらしく堅実。オフェンスラインの人数を考えると、この試合から新人RTファーレレもアクティブになるはず。ギャップコンセプトにマッチした選手なのでエクストラブロッカーから序列を上げて行って欲しい

LTが本職でなくRB1とRB2がいないので、ある程度ランはもう仕方がないものとして我慢するしかない。QBラマーも契約が今年までということを考えれば、怪我のリスクがあるプレーはしたくないはずなので、彼のランも鳴りを潜めるかも
そうなるとパスで試合を作らねばならない。レイブンズにとってはかなり急激な方針転換になるが、これが出来ればRBラマーからQBラマーとしての地位が確立され、プレイオフでも期待できるようになる
オフェンスにとって試金石となる試合なので、頑張って欲しい



レイブンズディフェンス
ジェッツ戦ではDLが大爆発。昨季は薄かった中央からのプレッシャーをガンガンかけて苦しめ、エッジではベテランOLBヒューストンが暴れて外からもプレッシャーがかけられた
一方でOLBオウェーは失速、というより滑っていた。もともとメットライフスタジアムの芝は良くなかったことに加えて、クリーツのピンもあってなかった可能性がある
怪我だけしなければヒューストンに任せておいても良かった試合なので、手を抜いたと考えよう。でも手は抜くな
プレッシャーをかけられないにしても持ち味のランを外に逃がさないところは堅持してくれ
練習生からOLBミーンズをロースターに上げたので、彼の活躍も期待したい

セカンダリはCBフラーが今季絶望。フラッコに59回もパスを投げられた影響かDBスティーブンスも怪我で練習を欠席しているようで心配だ
Sは健康で、マーカス・ウィリアムスとチャック・クラークはかなり強力なコンビになっている。ドラフト14位のSハミルトンは出場数半分くらい。先輩方を見てしっかり学んで成長してほしい
Sハミルトンはマンカバーの時もQBの目を見る癖あり。レシーバーから少し目を離すのでタックルミスもするんじゃないかと勝手に思っている。改善できるか
CBはハンフリーが何とかトップの地位を維持。CBピータースにはそろそろ戻っていただきたい。DBスティーブンスが出れないときは新人CBたちにお鉢が回ってくる。プレシーズンでの活躍の割にCBペペの姿を見られなかったので、もう少し見てみたい気もする

ILBはクイーンが目立ったのに対してバインズの名前は聞かず。ここもDLが頑張っていたからだと考えたい
唯一のドラ外新人ILBロスは開幕キックオフの良いタックルのみ。バインズがダメなら彼を使ってみても良いだろう
ILBハリソンは薄いエッジに回ることもあったが、主にパスカバーで良い働きをしていた。この路線でタックルも磨けばレイ・ルイスのレの字が見えてくるぞ

ドルフィンズ相手では如何にWRを抑えられるかが鍵。WRヒルはもちろん、WRワドルにも気を使わなければならないので難しい
プレッシャーをかけようにもQBタンゴバイロアは機動力で逃げ出せるのでフラッコの様にはいかない。さあどうするか



スペシャルチーム
KタッカーとPスタウトは強力な選手。例年よりあまり良くないカバーチームの負担を少しでも軽くしてくれて感謝
開幕戦はリターンが振るわなかったが、やはりリターンチームの戦力が落ちてきているのか。少し心配なところだ
ドルフィンズはどれも平均的といった感じ。とはいえ未だにパントリターンを行っていない4チームの1つなので、実力が未知数で怖い
Kサンダースは最長49ヤードを決め2/2の成功率。さすがにまだ外さないか
Pモーステッドは4パントでインサイド20を3回、平均45.8ヤードとかなり堅実。ここから突破口を探る展開にはならなそうだ
















この試合はシーズン序盤の、今シーズンを占う最大の試金石。勝てればワイルドカード争いには最低でも絡めると踏んでいる
予想スコアは27-17でレイブンズの勝利。接戦になるかなと思ったが、オフェンスの修正とセカンダリ陣の土壇場での奮闘を期待して強気に予想してみた
いまのところ怪我人は増える一方で中々帰ってこないのが心配かつ怖いところだが、現有戦力でも十分勝てるチーム作りはしてきたはず
いまのところAFC北は3チームが勝っており、うち以外はWeek1に敗けたチームとの対戦なので勝利する可能性が非常に高い
大事な大事なホーム開幕戦、勝って対AFC東の勝率5割を確定させて、ライバルにプレッシャーをかけてくれ!!!