今季あと7戦のうち5戦が同地区対決というスケジュール。端緒はSNF、ホームでブラウンズ戦だ
現在レイブンズは7勝3敗でAFC北トップ。ドルフィンズ相手に敗けたのが計算違いだったけど、3敗で首位ならよし、怪我人が多い中うまくやりくりしているぞ
対するブラウンズは6勝5敗と地区最下位ながら1勝差という緊張感
しかもこちらはパッカーズスティーラーズ戦を挟むのに、向こうはByeを挟んでレイブンズ連戦という
負けたくない


ブラウンズオフェンス
ラン獲得1725ヤード、1回平均のランヤード5.2ヤードと共にリーグトップの強力ランオフェスチーム
RBニック・チャブとかいうミスタックル誘発の申し子だけでも辛いのにRBカリーム・ハントも戻ってきそうという
OLもリーグ屈指のパッケージ、こりゃ穴がないぞ
RBチャブは現在ラン獲得ヤードでリーグ3位、平均獲得ヤードがQBラマーとほぼ同じで2位、絶好調だった2019シーズンもレイブンズはこいつにやられてシーズン2敗のうち1敗を献上している
またRBハントも1回平均5.2ヤード走っておる

OLはジョエル・ビトーニオとワイヤット・テラーの両OG、そしてセンターのJ.C.トレッターの中央3人がかなり強力
RBと中央3OLの力でランを強力に推し進めている
両OTのジェドリック・ウィルスJr.とブレイク・ハンスはまあまあ。ただOTジャック・コンクリンが帰ってきたら壁がまた増えてしまうぞ
一応、OGテラーはランブロックに比べたらパスプロは苦手な方。ここからプレッシャーをかけたいが……

パスはQBメイフィールドが176/275で2166ヤード 10TD 6INT。レーティングは91.3と実はQBラマー以下
パスオフェンス自体もリーグ25位と低迷。去年のレイブンズか?
レシービングもTEデイビッド・ンジョク、WRドノバン・ピープルス=ジョーンズ、WRジャーヴィス・ランドリーと駒は揃っているが400ヤード超えはいない
QBメイフィールドは多くの怪我を抱えている状況で、プレッシャーがかからなくてもパスが乱れまくっている現状。付け入りたい

このようなチームの欠点として、反則やサックによる3rdダウンロングを更新できないことがある
レイブンズも味わっているぞ
ブラウンズオフェンスのペナルティの数はリーグでも2位の多さで、喪失ヤードはワースト
被サック数も31でリーグ4位の多さなので、いくらランが強かろうと調子は出ないというものだ
3rdダウン成功率は23位、ギャンブル成功率は25位と追い込まれるとすこぶる弱い
また決め手に欠くのか、オフェンス全体の成績はリーグ12位なのに対して、得点力はリーグ19位と大きく落としている

パスよりもランの方がオフェンスの反則がでやすく、プレイアクションなど時間をかけるとかえってサックが多くなるという親近感の湧くパターンで失敗することが多い
上手くここを仕留めていきたいなあ


ブラウンズディフェンス
リーグを代表するパスラッシャーDEマイルズ・ギャレットがいて、逆サイドには今年獲得したDEジャデヴィオン・クラウニーがいる
特にDEギャレットの13サックは目下リーグトップ、ロスタックルも14と手が付けられない。DEクラウニーは3.5サックとあまり振るわないが、こいつがギャレットの逆サイドにいるだけで効果バツグンだ
また新人LBジェレマイア・ウース=コラモアを2巡指名で獲得するという反則技。大方の予想通りしっかり活躍していて困る。特にパスカバーが上手い印象
リーディングタックラーは今年獲得したLBアンソニー・ウォーカー。またLBシオネ・タキタキも目立たないが侮れない選手だ。これにLBマルコム・スミスがいるのだから勘弁してほしい

DIは若干の穴。DLマリク・マクドウェル、マリク・ジャクソン共にあまりタックルに行けてなく、ここを中心にランを狙っていけば平均4ヤード弱くらいは出そう。まあLBのタックリングは良いので頼り切れることは出来ないか
ただDLのパスブロックは多い方で、サックもそれなりに挙げている

今年1巡指名の新人CBグレッグ・ニューサムⅡは期待ほどではないがそれなりに活躍、それよりもCBデンゼル・ウォードが99ヤードのPICK6をあげるなどここ数試合で脅威が増している
一方で全体ではQBレーティングで見るとリーグ24位
ウォード以外は普通のセカンダリなので、そこさえ狙わなければいいかな

ランディフェンスはAFC北では3位だがリーグ全体では7位。先週RBディアンドレ・スウィフトにやられはしていたが侮れんぞ
パスディフェンスはリーグ8位、サック数もリーグ4位
ディフェンス全体の成績もリーグ4位とバランスの良い強力な守備。ただ失点数はリーグ17位となぜか大きく落ち込んでいるのが不思議だ
考えられるのは3rdダウン阻止率がリーグ24位と悪いことか

ディフェンスが強力なので、いかにランパス両攻撃を高いレベルで維持できるかがポイント。問題はDEギャレットだが、ここはもう常にダブルチームでもいいかもしれない



レイブンズオフェンス
先週はQBラマー、WRハリウッドがアウト。怪我が相次いではいるが、シーズンアウト組以外の(準)主力メンバーは少しづずつ帰ってきてはいる
心配していたQBラマー、WRハリウッドも練習に復帰
昨シーズンのランヘビーなオフェンスからパスを増やすよう調整し、逆転力を高めたレイブンズ
ただ逆転の展開ばかりなのはやめていただきたい

オフェンス全体のスタッツをここ2試合で落としたが、パスはリーグ11位、ランはリーグ3位でオフェンス全体ではリーグ3位と高水準。ただ得点力はリーグ15位。どういうこっちゃ
どちらかと言えば獲得ヤードが過大評価。なんせオーバータイムを3回もやってるからね!
3rdダウン成功率はリーグ26位という悪さ。反則の数は少ない方なので、やはり被サック34というリーグ2位の多さが足を引っ張っているのだろう

QBラマーは投げては199/309で2447ヤード、1試合平均271.9ヤード獲得でリーグ10位
走っては106回639ヤード、1回平均6ヤード、1試合平均71ヤード獲得でリーグ8位

WRはハリウッドと新人ベイトマンが活躍中で、TEアンドリュースもいる
またWRデュバネイも曲者的な働きをしており、ベテランWRワトキンスもいるためバランスがいい

一方でRBは不調続き。一応リーグ3位ではあるがほぼQBラマー(ハントリー)のおかげでの成績で、RBフリーマンがシーズン序盤に稼いで1回平均4.6ヤードとしてはいるが、ここ数試合は微妙
怪我から帰ってきたRBマレーは中央のランを出すにはフリーマンよりいいが、1回平均は3.5ヤード止まり
RBタイソンは使われない
最も怪我の影響を受けたポジションではあるが、QBラマー以外の要注意RBがいないと相手ディフェンスを散らすことが出来ないなあ

OLも小粒な感じで、CボーズマンとRGザイトラーは良いがそれ以外が厳しい。ただRTメケイリーはポジション外の割に上手くやっている方かな
LTヴィラヌエヴァがずっとやられているのが一番不安。ランブロックはそれなりだけどパスプロをもっとしっかりしてくれないと困るぞ
QBが持ち過ぎというせいもあるかな。先週の6サックから改善に向かって欲しいところではあるが……

Cover0対策にも注目が集まる。WRハリウッドの足を信じてポーンと奥に投げ込めればいいのだが、QBラマーがCover0と見切った上で、勇気をもって良い位置に落とすことが出来るかは未知数
まだ判断する前にプレッシャーがかかり、思わず逃げ出したりサックされることの方が多いだろうか

自分的最推しFBリカードは1ヤードくらいなら確実に獲ってくれるくらい体の強い選手。外の浅いパスターゲットとしても有用でパワーのないセカンダリなら3人くらいは引きずっていける
さらに真価はランブロックにあり。彼をうまく使えるようになると幅が広がるんだけどなあ

結局はRBのランが出ないと厳しい戦いになる。QBラマーの調子とOCローマンのプレー選択に期待だ


レイブンズディフェンス
ランディフェンスはリーグ2位という固さを誇っているが、セカンダリに怪我が相次いでおりパスディフェンスがリーグ31位
CBピータースとSジョーカーをシーズンアウトで失っており、CBエイヴレット、CBジスミス、CBヤング、CBウェストリーが怪我レポートに名を連ねている
ただCBハンフリーとSクラークがヘルシーなのが幸い。他のポジションは新人DBブランドン・スティーブンス、2年目Sジーノ・ストーン、新人Sアダリウス・ワシントンが怪我を抱えずにいれている
 →※(追記)Sワシントンも怪我で練習を欠席とのこと
Sワシントンはまだインアクティブの多いドラフト外の選手ではあるが、彼にも頼る必要がある状況になってきた

DCマーティンデールが積極的過ぎるのと、コールが複雑で若手に混乱が見られることがとにかく大激痛
毎週カバーやタックルのミスで50ヤードレベルを2回くらいは喰らっている
唯一CBハンフリーだけは元プロボウラーの意地を見せる活躍をしているが……

フロント陣は強力。DLキャンベルを筆頭に、先週ではOLBバウザーが活躍、新人OLBオウェーも新人最多のQBプレッシャーをかけており、OLBヒューストンも調子が上向き
LBバインズは先週は輝けなかったが、彼が入って引き締まったところはある。LBクイーンも徐々に良くなってきていると信じたい
DLはブランドン・ウィリアムスがいない影響を多少は受けたがマドゥブイケが致命傷にしていない
プレッシャーはかかるもサックが遠いことが昨シーズンから引き続いている点は若干心配か

お粗末なパスディフェンスが足を引きずっているにもかかわらず失点数はリーグ17位とまずまず
しかも3rdダウン阻止率はリーグトップの成績を誇っているぞ!
テイクオーバー数がリーグ30位タイと少なく、オフェンスが割とギブアウェイするのでピンチは多いが、一発ロングさえなければかなり強力なディフェンスだと言えよう

今季はランオフェンスの強いチームに苦戦を強いられている……と言いたいところだが、別にランオフェンスが強くなくても苦戦している
ブラウンズには、うちのオフェンス対策同様に、まずランを止めて投げさせるディフェンスが有効だろう。一発さえやられなければ何とかなるさ!


スペシャルチーム
ブラウンズKチェイス・マクローリンはFG13/16、最長は57ヤードと結構なもので50ヤード以上は4/4、EXPを1本外している
レイブンズKタッカーはFG20/22で最長66ヤード、50ヤード以上は3/3、EXPは100%
高いレベルのキッキング対決が見れそうだ

ブラウンズのキックオフリターンは平均20.7ヤード
レイブンズは平均24.7ヤードで若干25ヤードを下回っているがそれでもリーグ4位

ブラウンズのパントリターンは平均7.9ヤードでリーグ19位
対してレイブンズはここ数試合は数字を落としているものの、平均15.6ヤードで未だにリーグ首位
蹴りあいなら大歓迎だ








AFC北首位とは言え最下位と1勝差しかないので全ての試合が落とせない
特にホームではアドバンテージを活かせるので、しっかりと勝ち切りたいがドルフィンズ戦ベアーズ戦のようなオフェンスでは厳しいだろう。改善が求められる
相手のブラウンズはByeウィーク手前ということで疲労が絶好調のはず。同地区対決で最も勝ちやすいシチュエーションなのはこの試合なのかもしれないぞ
予想スコアは27-24でレイブンズの勝利
勝てば心臓に悪くても良し、負けなら競り合っててもダメ!同地区成績が0-2になると地区首位が一気に遠のく
中だるみの時期が終わってチーム全体が引き締まってくる頃だとは思うので、プレイオフのつもりでぶつかって欲しい!