見事なまでにトラップゲーム




とにかくオフェンスが進めなかった。まさにしてやられたというい感じだ
2勝相手に敗けてしまったのはかなり痛い



レイブンズオフェンスvsドルフィンズディフェンス
ほとんど何もさせてもらえなかったと言っていいだろう
QBラマーはパス26/43 238ヤード 1TD 1INTでレーティングは73.6。そのほとんどがキャッチアップ時のギャップをとったマイアミディフェンスに対するものなので数字以上に悪かったと見ていい
試合のリーディングレシーバーは6キャッチ80ヤード、今年のドラ1WRラショド・ベイトマン。こいつは大成しますぜ旦那
怪我から復帰したWRワトキンスは1キャッチ7ヤードしかなく、肝心の場面でボールを見失ったりファンブルしてタッチダウンされたりと完全に計算外だった

ランはRBフリーマンが10回35ヤード、QBラマーが9回39ヤードとまあまあ悪い時はこんなもんかなという数字。ただRBベルが3回1ヤードなのはそれ以上に痛かったか
珍しくレイブンズが100ヤードランを下回ってしまった
RBマレーには早く帰ってきて欲しい

トータルオフェンスは70回304ヤード。パスプレイがランプレイの倍近くある。完全にプラン外の攻撃を強いられたということだ

ドルフィンズディフェンスはCover0のDBブリッツ、ゾーン守備をこれでもかというくらいに多用。これに対するレイブンズの解答は無し
Cover0なので長い距離にWRが走りこむと厳しいはずだが、その前に迫り切れば無問題だったね……
早めのパスはゾーンカバーからしっかり浅いゾーンでタックル、ミスタックルもほぼ無しと素晴らしい結果
この作戦の結果CBバイロン・ジョーンズが9タックル、Sブランドン・ジョーンズが7タックル、CBゼイビアン・ハワードが5タックル、Sジェボン・ホーランドが5タックルなどDBだけで33タックルも挙げられた
また裏の長いパスにWRを走りこませてもプレッシャーが早くこの試合だけで4サック
DBブリッツもRBのランを見てからQBラマーをコンテインして、レイブンズ対策「走らせない」を完遂
また波の激しいレイブンズオフェンスなので「投げさせる」「取らせる」「取らせてからタックルする」という作戦が大ハマリ。悪い波のときにきっちり止められ、そのまま流れを作らせてもらえなかった

オフェンスは完全に封じ込まれたが、それでも逆転の芽が残っている間に1タッチダウンを取れたことは評価したい
去年までならおそらく良くてFGどまりだったろう
ただラスト勝負してのインターセプトは4thダウンになってからでも良かったかな……

DBブリッツCover0への対策はしっかり考えなくてはならない。確実に相手チームは穴だと思ってやってくる
急造OLなのでRBスクリーンをどこまでやれるかは未知数。下手するとブロックミスからインターセプトを喰らいかねない
RBへの食いつきが良かったのでフリーフリッカーという手もある。今季も1回やって失敗したが、これはなるべくプレイオフまで隠しておきたいかなあ
「取らせてからタックルする」作戦は、WRベイトマンがやったようにミスタックルを誘発できれば完全攻略が可能になる。とにかく最後は個人技頼みだ
ブリッツピックアップが苦手なRBタイソンはますます使われにくくなっていくだろう

悪かったには悪かったが、完全に勝てない方法を編み出され対策出来ないというわけではないので、まだ全然希望はある


レイブンズディフェンスvsドルフィンズオフェンス
QBブリセット相手にはパス11/23 156ヤード 0TD
QBタンゴヴァイロア相手にはパス8/13 158ヤード 0TD
レーティングにこそ差が出ているが、ほとんど両者に違いはなかったと見ている
唯一サックを回避する動きだけが違ったか

とにかくWRアルバート・ウィルソンへの64ヤードパス、WRアイザイア・フォードへの52ヤードパスが激痛だった。ドルフィンズのそれまでの最長パスは42ヤードしかなかったのに……
どちらもセカンダリのコミュニケーションミスから発生したロングゲイン。レイブンズの複雑なスキームに若手だらけのDBが対応できていないのだろうという見方が多いか
単純な能力だけで言えば新人WRジェイレ・ワドルが一級品。スピードだけでなく簡単に倒れないパワーも持ち合わせている。キャッチング能力も良い方だ
警戒していたTEゲシキは1キャッチ14ヤード、タイトカバーでパスディフェンスが勝つことに成功した

RBマイルズ・ガスキンは14回31ヤードに封殺。ラン全体でも22回60ヤードしかない
ディフェンスで取られたタッチダウンも1つだけだし、パスこそ取られはしたがそれでも290ヤード止まり
問題なのは一発をやられることだけ。特に5点差で逆転も見込める場面でのあれは……
しかもそれはこの試合だけではない。WRジャマール・チェイスにもWRマイケル・ピットマンにもWRジャスティン・ジェファーソンにも、あいつにもこいつにもそいつにもどいつにも何回もやられている
ディフェンス全体に、相手はほぼランだろうという気持ちの緩みもあったのかもしれない

とはいえOLBジャスティン・ヒューストンがキャリア100サック目をあげるなどチーム平均を上回る4サック2ファンブルフォース
欲を言えばLBクイーンにはリカバーまでして欲しかったが、まあそれは贅沢かな

ディフェンスフロントを責める必要は全くない1日だったでしょう


スペシャルチーム
レイブンズのキックオフリターンは21ヤード、パントリターンは9ヤード、そしてKタッカー神がまさかのFG48ヤードを失敗などここも急ブレーキ
Kタッカーが50ヤード以下を2本も外した最後のシーズンは2018までさかのぼるとのこと
ドルフィンズのパントリターンは平均5ヤード。Kジェイソン・サンダースは最長31ヤードと短いのを蹴らせてもらったのもあってFG3/3成功
FGで3点を得られなかったのは予想外だったが、結局試合の大勢にはあまり影響しなかったかな





なんとなーく戦前も嫌な予感はしてたんだよね
とにかく課題だらけのオフェンスだったが、ディフェンスは全く悲観する必要はない。ただ一発やられるとこだけギリ何とかしてもらえれば猶いいが
これを同地区対決でやられなかっただけラッキーと思っておこう
NFLは年々チームバランスが均衡するようになっており、勝敗に大きな差があっても油断ならないことがとても増えた
レイブンズだけでなく、ビルズがジャガースに、ベンガルズとタイタンズがジェッツに、バッカニアーズがワシントンに敗北を喫している。これはもう宿命と言っていいのかもしれない
怪我人に次ぐ怪我人の中、総合的に観ればチームは良く踏ん張れていると評価すべきだろう
幸運なことに、今週ライオンズがスティーラーズと引き分け、ペイトリオッツがブラウンズに勝ってくれた。まだ6勝3敗で地区首位だぞ!
もっともこれをキープするには勝っていくしかない。でも来週のベアーズ戦もまた厄介なことになりそう

今週は敗北によるメンタルストレス、歯の治療、試合メモの上書きなどなどで感想を書くのが大きく遅れてしまった……