前回の@ライオンズ戦はKタッカーが61ヤードを沈めて勝ったあの試合ですね

ライオンズとラムズは、シーズン開幕を告げる鐘の様にQBマシュー・スタフォードとQBジャレッド・ゴフをトレード。さっそくNFL界隈を騒がせる
またHCがダン・キャンベルに変更するなどコーチ陣が文字通り一新。GMも変わった
長いこと不甲斐ないシーズンを送ってきたが、今年から巻き返しを図るようだ


ライオンズオフェンス
QBゴフの加入が目を引くが、Cフランク・ラグノー、OGハラポーリヴァアティ・ヴァイタイ、新人LTペニー・スウェル(リーグ最年少の20歳)など強力なオフェンスライン陣の方がずっと怖い
とくにCラグノーはリーグを代表する選手。RBディアンドレ・スウィフトと新加入RBジャマール・ウィリアムスの中央のワンツーパンチが攻撃の中心となるだろう
数字でも今シーズンは1回平均5.2ヤード走っており、リーグ上位の成績なので侮れない
QBゴフは割と長くボールを持つ、スローの動きが大きい選手。クリーンポケットでは無類の正確性を誇るが、プレッシャーにはとっても弱いタイプなので、ラインの強いライオンズに行ったのは彼にとっては正解かもしれない
WR陣は少し悩みどころか。WRケニー・ゴラデイとWRマービン・ジョーンズ、WRモハメド・サヌーが移籍し、代わりを特に獲得しなかった影響で、メインターゲットが定まらない。新人WRアモン=ラ・セントブラウンやWRクィンテズ・シーフスに頼っていく必要がある
そして絶賛売り出し中なのが3年目TEのT.Jホッケンソン。ただ、確かにQBスタフォード下での彼の評価はかなり高かったが、QBゴフ下ではあまり上手く使われなくなってしまった印象はある

ライオンズディフェンス
2020ドラフトで満を持して1巡指名したCBジェフ・オクーダはイマイチな出来だった上にIR入り。代わりに入った新人CBイフェアトゥ・メリフォンウもパッカーズ戦で怪我してIR入りとセカンダリには大きな不安がある。Sもこれといった選手はいない。ロングパスは狙い目だ
フロントではLBトレイ・フラワーズやレイブンズが獲得しかけたDEマイケル・ブロッカーズ、OLBロメオ・オクワラ、新加入LBアレックス・アンザローニも怖いところ
ランディフェンスは、49ers戦ではRBイライジャ・ミッチェルなどに平均4.7ヤードを許したが、パッカーズ戦では平均3.1ヤードに抑えるなど波はあるが、トータルで今シーズン平均3.8ヤード程度とリーグ中位に付けている
もっとも、スタッツの数字以上にランに弱いような気はする。まだディフェンスのインストールが足りないのかも
パスディフェンスはやはりタレント不足で弱点。インターセプトはなくパス1回平均10.7ヤード、対戦QBにはレーティング147.8を許し最下位に沈んでいる


レイブンズオフェンス
レイブンズと言えばランオフェンス。強みがライオンズと被ったな
ただ今シーズンは、実は今のところパスヤード>ランヤード。ランは2試合で440ヤード、1回平均5.9ヤードと他の追随を許さないトップスタッツを誇っている上に、パスも474ヤード、なんと20位につけているのだ!
まだ万全とは言えないライオンズディフェンス相手なので、しっかりと中央をランで抑えて行けば勝てる。RBラタヴィアス・マレーは中央突破が軸の選手。ちょっとのタックラー相手ならショルダーアタックで2~3ヤードは追加してくれる頼もしいヤツだ。RBタイソンにはワイドなランを軸に走って欲しい。オープンフィールドを見つけて飛び込めるようになれば来年も出場できるようになるはず。
そんでもって結局QBラマーが一番走る(現状リーグ3位!)いつものパターンで何の問題もないはずだ!
ただ覚えておきたいのは、先週のチーフスディフェンスはランにあまりにも弱かったということ。先週の出来に驕ることはできないぞ
またライオンズディフェンスはセカンダリが弱点なので、WRハリウッドやWRワトキンスへのロングパスを多用してもいいかもしれない。ただQBラマーが持ちすぎるとサックの恐れもある
LGのローテーションも個人的な見どころ。スキーム理解度からOLベン・パワーズがスターターだろうが、先週からOLベン・クリーブランドもそれなりに出場を始めている。現状のLTヴィラヌエヴァとの相性やプルアウトのスピードから、しばらくはパワーズ中心で行くと思うが、中央のランを多用するならクリーブランドにもパワーズに引けを取らない能力がある
RTメケイリーは本職ではないということを考えれば十分な出来。ただもちろん本職ほどのパスプロではないので、QBラマーは早めに投げたいところだ。ランブロックは最高だったぞ
オフェンスラインは新加入と怪我人でまだ万全とは言えない。TEアンドリュースがあまり目立たないのも、TEがパスプロに入ったり、チップするためにパスコースに出るのが遅くなったり、TEの代わりにエクストラブロッカーを付ける機会が多かったりするからだと思う
ライオンズ戦でチーフス戦のようなラインの働きができたなら、安心してTEアンドリュースをパスコースに出せる。そうすればオフェンスの幅はさらに広がる
やはりカギはオフェンスラインになるだろう

レイブンズディフェンス
レイダースとチーフスが相手とは言え、パス喪失ヤードがぶっちぎり最下位なのはどうにかしたいところ。TEウォーラー、TEケルスに続き、TEホッケンソンと能力の高いTEたちと連続で当たることになった。そろそろ止めたいなあ
QBゴフは持つ割にあまりロングエアなパスを投げない。セカンダリは、パスを取られてもいいのでしっかりとタックルしたいところ
ありがたいことに、ライオンズはTEホッケンソン以外のレシーバーはそこまででもない。むしろセフティバルブやスクリーンのRBの方に気を付けよう
QBゴフには積極的にプレッシャーをかけて行きたい。チーフス戦で封印したヘビーブリッツを、ライオンズ戦では多用してみてもいいかも
ライオンズのランは強力だが単純なので、中央のDLマドゥブイケ、BWill、エリスがオフェンスラインに押し込まれすぎなければそこそこ止まるはず。LBクイーンは割って入る能力は高いので、あとはしっかり倒しきって欲しい
OLBオウェーはスピードを生かしてQBゴフの振りかざした手めがけて飛び込もう。スローが大きいことを後悔させてやるんだ!

キーマッチアップ
レイブンズのディフェンスラインvsライオンズのオフェンスライン
LTスウェルvsOLBオウェー




ここ2試合ではジェットコースターのようなスリルを味わった。それはそれで面白いけど、安心できる試合をそろそろ見せて欲しい
ライオンズは0-2と新政権下でまたもや苦しい出だし。レイブンズはここを落としているようではスーパーボウルなんて夢のまた夢だ
予想スコアは31-20でレイブンズの勝利
とにかく後半戦がきついので、前半戦は1敗をキープしたい。レイブンズのランオフェンスなら、QBゴフをフィールドにあまり出すことなく勝ち切れると信じている
大量リードを奪った上で、パスディフェンス練習としゃれこもう

こういうこと言ってると負けたりするから怖いな……